今朝、スミレインコの吹雪が亡くなりました。

11月から、そろそろこの子は危ないんじゃないかと思っていて、
12月に入ると、年内にはもたないだろうと思っていました。
ここ数日は食欲が落ち、発作も頻繁に起こり、長時間体を支えられず、
毎朝生きているか不安でした。

亡くなるしばらく前に、好きなぶどうやいちごをたくさんあげて、
優しく声をかけたり、なでたりする時間を多めにとりました。

生き物には寿命があって、それは人同士もそうですが 
個体によって長さがバラバラです。
どんなに食生活や気温・湿度などのストレス条件を気を配っても
まるで最初から決まっているみたいに、その刻は訪れます。
中型インコで9年はやや短いとは思いますが。


吹雪を迎えたのは2006年の7月、「手乗らず」の2005年生まれでした。
恐らくヒナで専門店に入ってきたであろう若さなのに手乗りでないのは
不思議でしたが、非常にビビリだったのでなんとなく納得。

その頃2.3歳のスミレ♂がまだ紫雨の後をついて回って、
インコ相手に友好的なうちにどうしてもメスのスミレが欲しかったのです。
結局は一度拒絶されて、スミレ♂は興味を失ってしまったのですが。

三羽のお互いに仲良くならないインコたちのお世話をすることになってしまいましたが、
(よくある話ですね)
それぞれに人は好きで、顔を撫でられたりするのは大好きでした。
吹雪は9年経っても、いつもヒナ鳴きをして人の気をひいているようでした。

私はスミレインコとは、見えない場所を合わせると三回目のお別れをしています。
最初は紫雨を迎えて一年後、2001年の12月の24日に
当時手乗りのスミレはほぼ手に入らなかったので、ブリード用の中で
ある程度人慣れしそうな成鳥を車で迎えに行きましたが、翌月に死亡。
それから数年、やっとヒナが入ったという知らせをショップから受けて1ヵ月後か、
ヒナ全員が亡くなってしまったという連絡が。
次に手乗りのヒナが入ったのが2005年でしたか、
一日一回の給仕まで育ったところで迎えたのが今のスミレ♂ です。

スミレと紫雨は、数年は同時放鳥できる程度に仲良し(スミレの一方的な仲間意識)
でしたが、オスとしての自我というかきつさが出てくると
取っ組み合いのケンカもするようになり、
吹雪を迎える頃には別々に放鳥するようになっていました。

吹雪は目上の二羽に気を遣いながらも
一人で好きなように遊んでいる感じでしたが
ただ、放鳥していても足がヨタヨタで、二羽のようにある程度うまく飛び回ることは
全くできませんでした。
爪きりのときに逃亡するのでも、少し浮けるというだけで、まるでうまく着地もできません。

確か3~5歳くらいの頃に血液検査をして、
この子は尿酸が体から排出されにくい体質だと聞きました。

ここ1年は突然引き攣るような短時間の発作がよく起こり、
片足をやや浮かせて、体内のどこかの器官がやや具合が悪くて
足にも症状が出ている印象がありました。

ただ、それを改善するのに1時間も2時間もかけて専門病院に通い、
どうにかなる感じはなく、移動の消耗のほうが負担が大きいだろうと結論づけて
穏やかに、おいしく食べて楽しく過ごせることに重きをおいてきました。

昨夜も21時から0時ごろまで、1時間ごとに悲鳴が聞こえて駆けつけると
フン切りの上で体をねじって、足とクチバシでなんとか体を支えていたり。

よく止まり木から落ちる様になってから、
吹雪だけ鳥かごの中をだいぶ改造して、止まり木やエサ入れは低くし、
床にはフン切りをつけ高くしました(金網状の床でないと立てない様子なので)

毎日数時間は放鳥して、ほとんどカゴの上にいましたが、
おもちゃを齧ったりして遊ぶ姿も時々見られました。
ここ数日は放鳥中に発作で転がり落ちることがあり、危ないので
もう出せなくなっていました。

ある程度予測もついていたので、悔いのないように接した結果でのお別れですが、
しばらくは辛いです。
二羽に戻ったピオヌス達ですが、お互いがそれで変化するわけではないので
変わらず、一羽ずつ楽しく過ごせるように付き合っていきたいと思います。